色の雫 - The seven colors -
「えっ!?」

「お前、今絶対俺が押しつぶされたと考えただろ?ん、図星だな?」

笑っている。アッシュは笑っている。こんな絶望的な状況下で笑っている。それなのに自分は……
ヴォルトは先のアッシュの言葉を無視(それは嫌味から来るものではなくただの照れ隠しであるが)し、そしてフレイモンドをもう一度よく見た。

キィャァ―ッ!!

少し怯みながらも、ヴォルトはフレイモンドが防ぐ事のできない、自分たちがダメージを与えられそうな所を探した。

ゴゴゴゴゴゴ

フレイモンドが雄叫びを上げ、そして拳に炎を、片手だけではない、両手に纏いはじめた。どうやら、この攻撃は防げそうにないな、横でアッシュが言った気がするが、そんなことを考えている暇はない。

「…………ん?」

フレイモンドが両手を構え、自分の方へ向けたちょうどその時、ヴォルトの目に留まったもがあった。尻尾がマグマから出てきている。

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