ワケあり!?社内恋愛
「なんだよ、いきなり……」
来ないと思ってたけど、
なんとか東京駅に来てくれた那月さん。
仕事の邪魔して悪かったかな……。
でもきっと、それ以上に大切なものがこの先待ってるから……。
「行きましょう」
「は?」
あたしは、今来たばかりの那月さんの手を引いて、
亜由美さんが待っているであろう新幹線のホームへと向かった。
「は?大阪行き?
何お前。俺と駆け落ちでもする気?」
「……」
何も分かってない那月さんは、半笑いでそんなことを言っていて、
その言葉を無視して入場券だけを購入した。
「シカトかよ……」
何も反応しないあたしに、那月さんは不満を漏らしていて……。
好きでシカトをしてるんじゃない。
一言でも言葉を発したら、泣いてしまいそうだったからだ……。