ワケあり!?社内恋愛
歩いて5分も経たない場所に、那月さんのマンションはあった。
ワンルームの、狭すぎず広すぎない部屋。
少しだけ緊張がはしって、その一歩を踏み入れた。
「結構片付いてるんですね」
「乱雑なの嫌いだから」
「確かに、会社のデスクも綺麗ですもんね」
当たり障りのない言葉を言って、自分の緊張を解く。
今、あたしの心臓は過去最高に速い。
これからしようとしていることに、自分で緊張している。
「……あー、やばい、疲れた……」
那月さんは、緊張してくれているのかどうかも分からない。
だけどそう言いながら、バタンとベッドに倒れこむ那月さんは、いつもと同じようにしか見えなくて……。
「ですねー」
と言って、隣に寝転がってやった。