ワケあり!?社内恋愛
「え?あ……そう、なんですか……?」
那月さんの予想外の言葉に、村上さんも唖然としていて……
今までずっと食い下がっていたその身も、急にしおらしくなっている。
「うん。だから女の子と二人で飲みに行くとか、そういうのはしたくないんだ。
だからごめんね。みんなとの飲み会とかなら行くけど」
「そうですか……。
すみません。しつこくて……。
あ、あたし!忘れ物したみたい!
ちょっと取りに戻りますっ……。
お疲れ様でしたっ」
村上さんは、明らかに動揺しているみたいで、
早口にそう言うと、再びエレベーターの中へと消えて行った。
那月さんはそんな村上さんの背中を見届けると、「はぁ…」とため息をついている。
あたしはそんな那月さんの前に、姿を現した。
「汐莉っ……」
「……お疲れ様です…」
突然のあたしの現れに、驚く那月さん。
あたしは那月さんのもとまで行き、その顔を見上げた。
「人には他の男のとこに行け、って言いながら……。
自分は彼女がいる、って言うんですね」