ストレイ・キャット☆シュ-ティング・スタ-
 ぼくが久留美の身体に張り付いていた最後の一枚を剥ぎとると、ちいさな星たちが一斉に弾き飛び、ふたりの身体を覆ったまま、その光が光線となり、ふたたび音速のスピードで宇宙へと導いてくれる。





 目の前には大宇宙。

 白いちいさな身体の久留美にぼくが重なって、両手を広げると、あたまの先から、身体全体に沿って輝く星たちが、ゆっくりと踊り始めてふたりを祝福する。

 自宅マンションのソファーの上が、いつの間にか見たことのない宇宙空間になっていて、そこに、ぼくと久留美は皮膚呼吸が出来ないくらいに激しく重なり合っている。


 一万光年離れた場所から、ふたりを見ると、ちいさな星型に見えるだろうか?


 暗闇に浮かぶ美青。地球が丸くて青いというのは本当だった。
< 83 / 103 >

この作品をシェア

pagetop