上弦の月


車の助手席に座らせれて座席を少し倒されてタオルケットをかけてくれた。


「本当にすみません…」

「あのさ」

「はい…?」


少し怒ったような口調に少し戸惑った。


「そういうのやめない?」

「え?」

「だから、すみませんとかいちいち謝るのやめない?
こっちは好きでやってんの。ちょっとは皆に甘えた方がいいと思うよ?」

「すみま……あ、…はい」


自分でも気づかないうちにずっと謝ってたんだ。


小さい時からずっとそうだったから。

地位が上でも年下な私がお願いするので気分を害さない方法が謝るだったから。


「そう。柚月は笑ってわがまま言ってる時が1番可愛いんだからさ」


いつもそうだ。

遥歩さんはまるで昔をしってるみたいに物いう。


以前あったことがあったと言っていたけれど、それはいつの話なのだろうか?



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