Crescent



「それは違います。
特別だなんて絶対にそんな事は……ないんです。

澤野さんは本当に私を友達としてしか見てない筈です」



あの時だって泣き止まない私を慰めただけ。


泣き止んだは、いいけど友達としてしか見ていない私なんかにあんな事してきっと後悔したんだと思う。



「そうかな……。
琴音ちゃんがそう思ってるだけじゃない?
ちゃんと相手に訊かないと本当の事なんて分からないでしょ?」



澤野さんの本心。
本当は私の事をどう思ってるんだろう?

あのキスの本当の意味は……。
慰める為のものだったのか、それとも……。



「そろそろかなぁ……」


みずきさんは腕時計を見て呟いた。


そろそろって何だろう……?



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