ファンレター




「なに?あなた達十くんの友達?」



へっ!?

た…多美??

早っ!!

なんでそこに混ざってんの!



気付けばその女の子達の所で、会話に参加しようとしている多美の姿があった。



ちょっとー、誰か多美をとめて~



この展開にはいい思い出がないっ



「は? あんた誰?」



ほらきたぁ~



女の子達の冷たい視線。

私は見ていられなくて、多美には悪いけど他人の振り!



「私達、地元での十くんの友達。ね、涼」



笑顔で振り返る多美。

お願いだから私を巻き込まないで!



「わけわかんない。だから何?」



この子達、同じくらいの歳かな。

でも今日は平日だし、制服着てないし。



なによりキツそぉ……



「今夜十くんここに来るんでしょ?久しぶりだから、その後遊びにでも誘おうと思ってたんだけど、あなたたちもそのつもりみたいだったから」



どうして多美は、こんなに強気なんだろう。

見るからに対等な態度。

問題起こすとやばいんだから~っ





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