初めての恋に溺れる人魚~my first love~

ドキドキしながら月島先輩を見ると、


「だったら何だよ」


月島先輩はオレンジジュースを飲むのを止めて、そう答えた。

お付き合いを認めるような発言になった割には、何だかそっけない月島先輩。そんな先輩に、


「こいつマジで可愛くねぇー!ちょっと前まで学校にもあんまり顔出してなかったのにさ、やけに最近放課後までいるなと思ったら、これだよ~」


そう言いいながら、髪の毛をぐしゃぐしゃになる位に撫でて芹沢先輩が絡み始める。


「大体よ、響もバンドなんて口実にしないで、海音ちゃんにアプローチかけるなら百戦錬磨のこの俺様に恋愛のコーチを頼めばいいものを~」


「誰がお前に頼むかよ……」


「このヤロー、後で相談してきたって知らねぇぞっ」


「あっそ」


月島先輩、やっぱりクールに対応しちゃってる。

しかも、芹沢先輩が頭をぐしゃぐしゃに撫でる中、無表情でオレンジジュースを飲み続けてるし……

そういうトコも、可愛いなんて思っちゃ失礼かな……?



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