初めての恋に溺れる人魚~my first love~



「あ~…もう、これ完璧。新体制から数日でこの出来ならイケる、イケる」


先輩達だけでの演奏が終わると、余裕の表情で芹沢先輩が言う。

あれから先輩達と一緒に下校という、かなり贅沢な状況で学校を出た。

そして今、月島先輩のお家で練習中。


「俺達プロ目指してもいけるかなぁ~…いやいや、でも俺が芸能人なんかになったら更にファンが増えて身体が幾つあっても足りないという困ったことが想定され」


独り言なのか、誰かに聞いて欲しいのか、ブツブツと言ってる芹沢先輩に、


「お前はプラナリアにでもなって分裂しとけ」


と、月島先輩が冷たい言葉を放つ。

そして、側に置いてあったオレンジジュースを一気に飲みだした。


「響、まーたオレンジジュース飲んでんのかよぉ。お前こそオレンジ摂取多可で全身オレンジ色になってオレンジ星人にでもなってろっ!!」


言い返す芹沢先輩。

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