タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
あたしは目を細め、黒い霧がユニコーンの光によって消え去っていくのを見た。


まるで、闇が光の力によって退けられていくかのようだった。


・・・す・・・すごい!


オジサンとユニコーンが、悠々とあたしとブランの目の前に駆けつける。


あたしは興奮して叫んだ。


「オジサンすごい! すごいよ!」


「すげえのはオラじゃねえよぉ。ユニコーンだぁよ」


「今の、なに!? どうしたの!?」


「ユニコーンはよ、この世の全ての毒を浄化する力を持ってるんだぁよ」


毒を浄化!? じゃあ、地竜の毒もへっちゃらなんだね!?


うわあ、エライ! さすがはユニコーン!


やっぱりただスケベなだけじゃなかったんだ!


「毒を浄化か! そいつは助かるぞ! ・・・おい、そこの馬!」


・・・ぴく。


ブランの言葉に、ユニコーンの眉間のあたりが反応した。


「オレをお前の背中に乗せろ! あの地竜に向かって走れ! 分かったな!?」


・・・ぴくぴく。

さらに眉間が反応する。


「走るだけなら簡単にできるだろ!? お前、馬なんだから!」


ぴきーん。

眉間の間のスジが盛り上がっている。


明らかに、ユニコーンは気分を害したらしい。


ブランが伸ばした手を、ぶんっと顔を横に振ってバシッと振り払った。

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