タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」


白タヌキと白馬の間に、険悪なムードが漂う。


ちょ、ちょっとちょっとちょっと!?


なに白い生き物同士で反発し合ってんのよ!


いまはライバル意識をむき出しにしてる場合じゃないでしょ!?


「伝説の生き物同士なんだから、仲良くしてよ!」


「ユニコーンのやつぁ、ヤキモチ焼いてるんだぁよ」


「は? ヤキモチ?」


「こいつ、ねえちゃんのこと気に入ってるからよぉ」


「はあっ!?」


オジサンの言葉に、今度はブランの眉間の間のスジが盛り上がった。


「おい馬! 馬の分際でオレの嫁に手を出すとはいい度胸だ!」


「・・・・・・・・・・・・」


「おめえだって、タヌキのくせに。だそうだぞぉ」


「ちょっとオジサン! 通訳しないでいいから!」


「・・・・・・・・・・・・」


「ねえちゃんのケツの感触が忘れられない、だそうだぞぉ」


「ケツの感触だと!? おいミアン!?」


「だから、通訳しないでいいってー!」


――ゴオォォォ!


突風と共に黒い毒霧が襲い掛かってきた。


ハッと息を飲むあたし達の前に、ユニコーンが立ち塞がる。


そしてツノの白い輝きが霧の毒を一掃した。


「馬! 行くぞ!」

ブランの声に、ユニコーンが呼応する。

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