タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
「でも無理だよ。危ないから」

「危なくないです!」

「いや、普通に考えて危ないでしょ?」

「大丈夫だってば!」

「でも・・・」

「スエルツよ、男爵夫人の参加、余が認める」


王様が突然横から口を挟んできた。


認めるって!? うおぉ! 天の助け!?


「夫が戦争で不在などの時は、夫人が代役として家を守るのは道理」


「父上・・・」


「男爵夫人は、良き模範である。余が特別に参加を許可するものとする」


・・・ゴール決まったあーーーっ!!


あたしは心の中で小躍りしながらガッツポーズを決めた。


よしよし! とりあえず第一関門突破したぞ!


やっほう! 王様ありがとう!


「父上がそう仰るのなら・・・じゃあ男爵夫人、あちらの方へ」


「は、はい! ありがとうございます!」


あたしはいそいそと、参加者の集まっている場所まで移動した。


軍人以外にも腕に覚えのありそうな貴族も何人かはいるけど、参加人数はさほど多くない。


そりゃそーだ。こんなアホらしい余興に参加するヤツなんて、そうそういないよ。


自分で強引に参加しといて、なんだけどさ。

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