ガーデンテラス703号
シホに考えを読まれて、私はそんなにあからさまに感情を顔に出していただろうかと恥ずかしくなる。
「シホ、私は別に何も……」
「大丈夫、気にしてないし」
言い訳しようとする私のことを、シホがからからと笑い飛ばす。
「あゆか、あたしね、今幼なじみとルームシェアしてるんだ。つい最近部屋がひとつ空いたから、今住みたい子を探してるの。よかったら、あゆか、考えてみてよ」
「ルームシェア?」
それからシホに聞いた詳しい話はこうだった。
彼女の幼なじみのお父さんがどこかの会社のお偉いさんで、4LDKのマンションの一室を持っているらしい。
そこは交通の便がいい場所で、シホの幼なじみとそのお姉さん、それからシホの職場へのアクセスがよかった。
それで、幼なじみのお父さんにだいぶ安い家賃でその部屋を貸してもらって、約3年ほど3人でルームシェアをしてきた。