ガーデンテラス703号
「抵抗しないんだ?」
ホタルは低い声でつぶやくと、私の手首をつかむ力を緩めた。
私の頬を、ホタルの右手が滑るように下へと撫でていく。
そのまま首筋を撫で、胸のラインをなぞってさらに下へと降りた手が、今度は部屋着のTシャツの中へと滑り込んできた。
その手に服の下でブラを乱暴に押し上げられて、これが単なる悪ふざけじゃないとそこでようやく本気で焦った。
「やっ……ホタル。待って……」
左右に身を捩って抵抗したら、ホタルがクスリと笑いながら、守るものがなくなった胸に直接
触れてきた。
「さっきまでおとなしかったくせに。どーせ今日はシホも帰ってこないし、問題ねーよ」
笑いながらそう言うと、ホタルが私の首筋に顔を埋めた。
柔らかな唇が素肌に触れて、ゾクリと全身が震える。
私の首筋にキスを落とすホタルは、少しも行為の手を止めようとはしなくて。
からかってるわけでなくて、本気なんだと悟る。