ガーデンテラス703号


シホを見るホタルのことを眺めていると、私の視線に気づいた彼がこっちに視線を向けた。


ちらりと私を見るその瞳は、シホを見ていたそれと打って変わって冷たい。

そこに温度差がありすぎる。

私を見てくる釣りあがった冷たい目に負けないように彼を見返していると、シホが私とホタルの双方をちらりと見て言った。


「そうだ、ホタル。今度の定休日、約束通り予定空けといてよ?」

「あー」

シホの言葉に、ホタルがなぜか煩わしそうに私を見る。


シホとふたりで約束って、デートとか?

だとしたら、私がまたホタルに睨まれる意味がわからない。

怪訝に眉を寄せていると、ホタルは気だるげにため息を吐いてリビングのドアの向こうに引っ込んだ。


「じゃぁ、もう時間ないから」

ホタルがリビングのドアの向こうに聞けたあと、玄関のドアが閉まる音が響く。


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