ガーデンテラス703号
シホに言わせればホタルの目つきの悪さはもともとらしいけど。
どうも私はいつも睨まれてるようにしか思えなくて、怯えながら慌てて視線を逸らす。
部屋に逃げ込んでホタルの視線から逃れると、私はようやくほっとした。
シホはこれから私の歓迎会をしてくれる、なんて言ってたけど……
たとえ美味しそうな料理をたくさん作ってくれたのだとしても、ホタルのあの目は絶対私のことを歓迎してない。
それに私的には、この前裸を見られた気まずさもある。
シホの気持ちはありがたいけど、パーティなんて別にいいのに。
シホとはともかく、ホタルと話すことなんて特にないし。
ホタルにしてみたって私と同意見だと思う。
「あゆか、まだー?」
部屋のドアに凭れてため息をついていると、リビングからシホが呼ぶ声がした。
「すぐ行く!」
それで慌てて、仕事用のスカートを脱いでベッドの上に畳んでおいてあったスキニーに着替える。
それから、やや重たい気持ちを抱えながら部屋を出た。