memory
「ちょっ・・・もう、無理。」
俺は近くのベンチに座り込む。
確かに乗りたいのに乗ろうと言ったが・・・
こまったことに彼女は連続して絶叫系を選び、そのうえ、同じのを何回も乗りたがった。
そして俺の限界がきてしまった。
情けないことにベンチに倒れこみ、動けない。
気持ち悪くて吐きそうだ。
「ごめんなさい。私のわがままにつき合わせちゃって。」
「大丈夫だよ。」
「いや、全然大丈夫な顔色じゃないんですけど。」
「そもそも、遊園地誘ったの俺だし。」
喋ると吐き気がする。
「ちょっと待ってて。なんか飲み物買ってくる。」