プリンセス☆ロード
「ロイド!ダメだよ!一緒に行こう!やだ!やだ!!」
馬の止め方がわからない私は、ただ叫ぶしかできない。
遠ざかっていくロイド。
城から手下たちが出てきてロイドに襲い掛かる光景が見えた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
助けられてしまった。
敵だと思っていたロイドに。
ロイドだって、ずっと私は敵だって言っていたのに。
こんなの、あんまりだ。
私は、こんな風にロイドを巻き込みたかったわけじゃない。
私は、私は…っ!
守れなかった。
「こんなもの…」
こんなネックレス、持ってたって誰も守れない。
私は、誰も守れない。