Amarosso~深い愛~の作り方♪

「ワインのつまみとしていいかな。
ワインはつかないの?」

「要求、高すぎ。
 大体、未成年じゃん」


じとりと睨まれた。

気分が上がって、からかいに拍車がかかっているのを落ち着かせようと、怜士は包みを開いた。


「まあ、コーヒーにせんべいでもいいか」


麗華は腕を組んだ。


「文句多いけど、まあ、喜んでくれたみたいだから良しとする。
 大体、麗華さんからのバレンタインチョコなんて、プレミアつくんだからね」

「自分で言っていれば世話無いな。
 しかもその恐ろしさに気付かないとは、もらった男は間抜けだ。
 腹痛で入院する羽目になるのが関の山なのに」

「誰が手作りって言った。
 っていうか、自分だって手作りじゃないのかって、突っ込んだじゃん。
 それ、義理!」


怜士は冷たく見やる。


「義理じゃなきゃ困る」


ぐっと麗華は言葉を飲み込んだ。
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