Amarosso~深い愛~の作り方♪
「私の本命は迷惑で悪かったね!」
怜士はため息をついた。
「悪かった。
ちょっとからかいすぎた。
義理でも嬉しい。
ありがとう」
ふうっと笑って、手を伸ばすと、麗華の頭をかきまわす。
「今泉なんて、そのチョコたちで、デブデブの虫歯大王になってしまえ」
まだむくれたまま、女子たちからもらったチョコが入っている紙袋を指差す。
他校の女子からのまで入っているのを知っている。
「小学生レベルの発言だな。
生憎だけど、これを毎年片付けるのは母と姉だし。
せいぜい気をつけるように言っておくよ」
ため息混じりに、どこかうんざりとした調子だ。