Amarosso~深い愛~の作り方♪
「チョコ、もらって嬉しくないの?
陰で、男子たちで数を競ってたじゃない?」
「数より、本命の子にもらえなかったら意味ないでしょ」
ばっさりと切っている。
「もらえなかったの?」
怜士は視線を麗華に戻した。
「チョコはね」
「ああ、物はもらったんだ」
「まあ」
せんべいも物には入る。
「じゃあ同じじゃない?」
「でも義理って叫ばれたしね」
「ふうん。
お気の毒」
「本当だよな。
こんなに毎日、尽くしているって言うのに」
怜士がくつくつと笑っているのに、麗華はやっと気が付いた。