Amarosso~深い愛~の作り方♪
「からかってるね、また」
「声が低いよ、宮内さん」
「これ、地なんで、今泉さん」
かき回された髪の毛の乱れを、指で繰り返しすきながら、微妙に怜士から視線を外した。
「好きな子、いるのは知っているけど。
今泉はいつもしれっとしているから、相手、気付いてないと思うよ」
なんだってアドバイスしなきゃいけないのかわからないが、むすりとして伝える。
沈黙に、麗華は目を上げた。
怜士と合う。
「そういえば、感はいいんだよな」
「なに、それ?」
くっとアーチ型の片眉を上げた。
その仕草に怜士は頬杖をついた。