Amarosso~深い愛~の作り方♪
「意味、わかりません。
あなたはどっちかの道をとれと言いましたよね?
どっちをとったのかは、宮内から話を聞いていたらわかるでしょう。
だったら、分かちあえないと思いますが」
一枝は目を細めて、ふーっと煙を吐いた。
「戻ったな。
だから。
麗華のこと、好きだろう?」
怜士はソーダ割りに口をつけた。
「とった道の目的は?
だとしたら、おまえは他の男が麗華と寝たことが許せるの?」
煙草を指に挟んだまま、ロックグラスを持つ。
怜士は苦笑した。
許せないとわかっているから、こちらをけしかけているのだろうに。
それでも簡単に認めるのが癪で、抵抗する。