Amarosso~深い愛~の作り方♪

「あなたなら良くわかっていると思いますけど。
 男は、安易に寝れたら、執着持ちませんよ。
 そういう楽な関係で続けます」


一枝はグラスに口をつけながら、くつくつと笑った。


「楽な関係が続くかどうかはわからないな。
 それは女次第だ。
 執着を持つかどうか。
 そんなのおまえの問題だろ。
 知ったことじゃない」


グラスの中身を豪快に空けながら、肩をすくめた。

怜士はおかしくなって、短く同意する。


「麗華にとってどれがベストか。
 それだけ。
 最初は好きな男との方がいい。
 妥協とかでしてほしくない。
 カテキョに無理矢理、は論外だ」


自嘲を含んでいるのは気のせいか。
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