Amarosso~深い愛~の作り方♪

   *

妙に冷めているというのか。

大人びているというのか。

高等部生は特定の男女が仲良くしていても、一緒に帰っても、囃し立てもしなければ、からかいもしない。

“あー、あの二人、そうなんだー”というだけの目で見る。

週番が終わってから、最初は別々にコーヒーショップに行っていたが、段々と一緒に教室から行くようになった。

当然、高等部生たちに目撃され、そういう括りで見られているようだった。

おかげで怜士は楽になった。

無闇に言い寄られなくなって。

もっとも二人の関係は、相変わらず”お友達”で”家庭教師”に過ぎない。

怜士がその範囲からでないのは当然だが、麗華の方も出ようとする気配はなかった。

楽っちゃ、楽だ。

だけど。
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