Amarosso~深い愛~の作り方♪
「はい、誕生日おめでと」
「ありがと」
麗華もグラスを手にすると、口をつけた。
「だけど」
グラスを持っている手と反対の手で頬杖をつく。
「ちょっとキザだね」
ギラリと睨まれる。
「もうやってやんない」
「私の柄じゃないし」
あははと笑っている。
確かに外見に似合わず、中身はとても豪快だ。
悪く言えば、がさつ。
「まあ、そうだな」
「え~、そこで普通はフォロー入れるんじゃないの」
「入れるフォローがみつからない」
「うわ、ひど。
何年かしたら、すっごい、いい女になってるんだからね。
その時、後悔したって遅いんだから」
「何、後悔するの?
というか、いい女になれるのか疑問。
根拠無さ過ぎ。
ああ、いや。
というよりも、宮内のいい女の定義がめちゃくちゃ不安」