Amarosso~深い愛~の作り方♪

「近くなったらね」

「言わないくせに」

「感はいいんだよな~」

「だからっ。
 もう、いい」


完全に拗ねてしまった。

怜士は自分がなぜまわしたために、もしゃもしゃになってしまった髪の毛をすく。


「宮内は、気を遣わない。
 これはおれが勝手にやってること。
 好きな奴ができたら、その時にそいつにやってやればいい」


頭の中では?が飛びまわっているだろう。


「そう?」

「そう」

「わかった」

「素直でよろしい。
 宮内の取り柄だからな。
 無くさないように」


不審な眼差しで見てから、何も言わなかった。

麗華の眼差しの意味はわかる。

自分でもなんだって、別れの言葉のようなことを言うのか不思議だ。


「ほどほどしろよ」


すざまじい量をすざまじい勢いで食べているのに、一応釘をさす。
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