Amarosso~深い愛~の作り方♪

「腹が痛くなっても、負ぶえないぞ」

「どうせ私はデカイですよーだ。
 まったく、人の気にしていることを一々。
 今泉。
 私に喧嘩を売りたくて誘ったの?」

「ああ、悪かった。
 ちょっと言い過ぎた」


素直な謝罪に、麗華はちらりと怜士を見る。


「男が、ちっちゃくて、かわいくて、守りたくなるような、可憐な女の子が好きなのは、十分知っているから。
 別に、とどめを差さなくていい」

「ああ、そういうのが好きな男は多いだろうね。
 男としてのプライドが守れるから」

「はい?」

「まあ、おれは身長差があると首が疲れるし、自分の事はある程度は自分で対処しろと言いたくなるし、なんせ自分を守ることで精一杯だから、自分の事は自分で守って欲しいけど」


麗華の眉根が寄っている。

「何気に、なぐさめている?」

「感だけはいいよな~」

「笑っていうなー」


怜士はそれでもくつくつと笑っている。

まあ、今泉が笑っているのを見るのは嫌いじゃないからいいんだけど。

っていうか、いつもあまり笑わないから、嬉しいというか。

うーん、わけわからん。
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