Amarosso~深い愛~の作り方♪

自分の気持ちをもてあまして、ひたすら皿の上を片付けていく。


「あー、満足した」

「良く、あれだけの量、食えたな」


あきれ果てて感心をしている。


「うん、さすがに満足
 おいしかった」

「なら、よかった」


柔らかい眼差しの微笑に、麗華は視線を外した。

なんだか心臓によくない。


「動ける?
 もうちょっと食休みするなら、それでもいいけど」

「動ける。
 動いて腹ごなしする」

「賢明だな」


怜士は薄く笑って立ち上がった。

レストランを出ると、麗華はくるりと怜士に向き直り、深々とお辞儀をした。


「ごちそうさまでした」

「おそまつさまでした。
 ギャラリー多すぎだから、行くぞ」


ずらりと順番待ちをしている人の目が二人に集まっていた。

麗華の腕をとってその場から引きずるように後にする。
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