Amarosso~深い愛~の作り方♪
意外と難しい。
「あーあーあー。
打つ時に、手首が一瞬ぶれてる。
左手」
そう言って、怜士の左手をつかんだ。
「こうやって、右手をサポートして。
右腕は伸ばしすぎないでこの位まげて。
はい、打つ。
ね、当たったでしょ」
当たったのはいいが、近い。
怜士は顔を向けた。
息がかかるほどの距離で麗華の顔があった。
「宮内、近い。
不用意すぎ」
「はい?」
「条件反射でキスする」
「へ?
あ、ごめん。
今泉って、がっつり系だったもんね」
「そこは置いといて、少し危機感をもちなさい」
「へ~い」
麗華は隣のゲーム機によりかかりながら、怜士が撃つ姿を眺めていた。