こころ
高校
−入学式−

バカ高だからはっちゃけた人が多くて怖い。
入学式の間、一緒にいる友達を見つけないとと気が張っていた。
入学式がおわった。
とりあえずあたしも大好きなKAT-TUNのストラップをつけていた前の席の子をつかまえた。
それが千春。
頑張ったかいがあった。次の日から千春と一緒に行動することになった。
こんな風に一緒にいる人を決めるのっておかしいかも。
でもあたしにはこうでもしないとずっと一人のような気がしてしかたがなかった。

でも、千春はあたしと一緒でたくさんしゃべる方づはない。
休み時間やお昼休みなど、ほとんど会話がなかった。
共通の趣味はあるのに。

あたしは人と何をしゃべっていいのかわからなくなっていた。
何を言ったら笑うのか、何を言ったら怒るのか人の顔色をうかがう。
また、それを考えるのが苦痛。
話題やはなせそうなことを家で紙に書いて学校へもっていく毎日。
沈黙がしんどい。
クラスに座ってるだけでもしんどいあたしはたまらなかった。
あたしはギャルなどがいるこの高校でさらに自分を作り出すようになっていた。
[ゆうこりんキャラ]もちろんそれを好かない人もいた。
あたしはしだいに保健室に行くようになった。
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