こころ
kiss
あたしは辰士と付き合ってすぐ、「愛」というものを知った。
人をスキになるってことはこうゆうことなんだ。
好きで好きでしょうがなかった。
会う度に好きになっていった。
こんな気持ちをどうしていいのかわからなかった。

24日、約束のユニバに行った。
思った以上に人が多かった。

「はぐれんなよ」

さっとあたしの手をとる。

寒いのにあったかくて、あたしは生まれて16年間でこのときに初めて幸せを知った。

おっきいクリスマスツリーにはびっくりした。
人混みに紛れてキョロキョロするあたしを支えて、見せようとしてくれる。
優しすぎる辰士。

ずっとぎゅってしたくなるほど愛しくてたまらなかった。


次の日、HEPの観覧車であたしは初めてのキスをした。
全くわからないあたしは辰士に任せた。
どきどきしたけど、うれしくて仕方なかった。
降りてから写真をとってもらった。
幸せそうな顔。
白いコートが似合ってた。
クリスマスプレゼントに、ペアのネックレスを買ってもらった。
あたしがシルバーで辰士はゴールド。
すごいうれしかった。
辰士はいつの間にかなくしちゃったんだけど、あたしは今でも宝物。 あたしは辰士とのノートを作り始めた。

あたしにはこの時KinKi Kidsの愛のかたまりと言う曲がぴったりだった。
X'masなんていらないくらい日々が愛のかたまりだったあの頃…
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