こころ
大学
大学に入ってから忙しくなるたっちゃん。単位制でヒマなあたしはさみしい。
毎日会っていたのに二日に一回くらいになっていった。
その上、たっちゃんはあたしの家の近くの焼き肉屋でバイトをはじめてしまった。

会ってもケンカしたりばっかりになった。
たっちゃんの機嫌も良いときと悪いときの差が激しかった。
お互い自分に精一杯で、どこがで二人の間に隙間ができてきたんだ。

あたしはたっちゃんが焼き肉屋でバイトし始めてから、なおってきたと思っていた精神病が急に悪化してきた。
鬱が増え、ケンカしたら不安発作やパニックになり泣きわめく。たっちゃんに依存しすぎ、また、sexにも依存してしまった。

バイトはシフト通りにおわらない、風邪で看病しにきてくれてるときも起きたらいなくなってる、休みがなかなかとれない。

毎日会っていたあたしたちには酷だった。
というより、あたしには酷だった。

あたしの書いていたブログはもうボロボロだった。


5.23 不安
「ものすごく不安。おちつかない。何に対してかわからない。でもしんどい。つらい…
何でこんなんなんかな…誰か私を救ってほしい。そばにいてほしい。
何で自分の手を傷つけるの?ってゆわれた ことある。
じゃあ聞いてもいいですか?何で生きるの?
あぁ…明日学校か…」


5.28 ひとり
「人はひとりだと思う。って言うよりあたしはひとりやと思う。
きっと誰も助けてくれない。ひとりで生きていかなきゃ。
生きたくないのに生きなくちゃならない。
ひとりでがんばらないと。
確実なものなんてなにもない。
いつも誰かがそばにいてくれるわけじゃない。誰もいない。
ひとりだ。
悲しい。
悲しくない。
ひとりで生きていかなくちゃ。」


6.8 …
「生まれてこなきゃよかった。」


6.13 ねぇ
「もうお金なんていらないから、バイトやめてずっとそばにいてくれないかな?
学校も行かなくていいよ。
とか言ってみたり。
今のあたしにはその方がいいのかもしれない。
ひとりぼっちは辛いよ。なにもないのは辛いよ。でもなにかするのはイヤ。
どうしようもないんだ。」


あたしはどんどん落ちていくばかりだった。病気はひどさを増していた。
さみしかったんだ。
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