あいつと最後の恋愛・・・できますか
戻ってみると、壁に吊るされていたドレスが目に入った。

「あ・・これか・・」

「先ほどは別室に置いていましたので・・すいません・・」

「あ・・いえ・・」

ヘアメイクも新たに変えて、今度はワインレッドのドレスに着替えた。

まるでバラの花束・・・一言で言えばそんなドレスに見えた。

背中はかなり開いているのが気になったが、ドレスの裾が長くてバックスタイルが

とても綺麗だった。

会場に向かい扉の前で聡が待っていてくれた。

「お待たせ・・・」

「あ・・・」

「え?おかしい?」

「いや・・俺が・・気に入ってたドレスだったから・・驚いた」

「え?薫子さんに言ったの?」

「え?いや・・まぁ・・ちょっとな・・」

ちょっと照れながら言っている聡が可愛く見えた。

「聡もかっこいい・・・」耳元で言うと、

「恥ずかしいから言うな」とぼそっと言っていた。

パーティー会場へ入っていくと・・・さらに人が増えているような気がした。

「聡・・・増えてない?」

「俺もそんな気がする・・・」

きっと聡の両親の関係者だろう・・・そんな雰囲気の人達がちらほらといた。

簡単なパーティーは・・私達のお披露目パーティーと変身していた。

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