JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「じゃ、行って来てください!最高に綺麗ですよ」

辛いはずの裕美子は、笑顔いっぱいで私を送り出してくれた。

待ち合わせの正面玄関には、タバコを吸っている男性社員が数人いて、近寄れる雰囲気ではない。

待ち合わせ場所、ここじゃない方が良かったかな、と思っていると、フロント前のソファにゆめちゃんを見つけた。

遠目でも赤いとわかる頬。
足を組み、セクシーに座っているゆめちゃんを喫煙男子達がニヤニヤと見ていた。

私は、少し離れたソファに座り、玄関に誰もいなくなるのを待った。

まだ約束の時間まで15分ある。

ここで、気持ちを落ちつけよう。


「来てくれたんですね!!」

無邪気な明るい声が耳に届く。


それがゆめちゃんの声であることはすぐにわかる。

その声が誰に対しての声なのか、も・・・・・・見なくてもわかる。

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