JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「何それ~!あの子、城ノ上さんのファンじゃないの?」
真佐は、私の期待通りの反応をしてくれてホッとした。
私は、フォークを置いて、一呼吸してから話した。
「入社した頃から好きだったみたいなの。それを隠して、私の恋を応援してくれていたとしたら、それもよくわからないんだけど、その想いを隠す為にジョーさんを好きなフリしていたってことなのかな」
ストローの先をグラスの底に押し付けるようにして、真佐は私をぐっとにらむ。
「あの子、相当何かあるね。前から嫌いだったけど。特にあの胸がね」
「ぶはっ!そこ?」
笑いに持っていった真佐だけど、ふたりが合わないことは私から見てもわかっていた。
違った女の武器を持ったふたり。