JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「じゃ、出ようか。菜々子の望み叶えてやる」
意味深なことを言う壮志さんの後をついて店を出ると、腰に手を回された。
もう真っ暗なオフィス街の片隅。
ひとつ先の路地を曲がり、一通りの少ない場所。
ここ、来たことある。
ここで・・・・・・
キス魔さんにキスをされたんだ。
「菜々子、昔みたいにこうしてキスしたかったんだろ。素直にそう言えよ」
おでこに、首に、耳に・・・・・・
そして、唇に熱いキスが降り注ぐ。
目を閉じると、あの頃のこと鮮明に思い出しちゃう。
歓迎会で一目見て、好きになってしまった。
その日の帰りにいきなりキスされて、それからも会うたびにキスをしてくる謎の人だった。
「菜々子は、エッチだなぁ。そんなに外でキスしたいのか」
舌先を絡め合いながら、少し目を合わし、微笑んだ。
冬の寒い夜、体はとても熱かった。
ふたりの白い息が重なり合う。