きっともう大丈夫

報告

どのくらい公園にいたのだろう。
本当はこのままハルと一緒にいたいと思ったのだけれど、
ずっと私の事を心配してくれた詩織たちにはちゃんと報告したかった。
「ハル、お願いがあるの。」
ハルは愛おしそうに「何?」と小声で囁いた。
「あ・・あのね。もうちょっとこうしていたいんだけどね・・・でも詩織には
私たちの事をちゃんと報告したいの。ほら・・私の事凄く心配してたでしょ?
だから・・・」
ハルは私の手を握ると「俺もそのつもりでいたよ。」と言って
私たちは詩織のマンションに向かった。
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