BitteR SweeT StrawberrY
*
あたしが、ケイの病院に着いたとき、時間は6時を少し回っていた。
ドアを開けると、ケイは、ベッドの上で起き上がって、ノートPCで何か作業をしていた。
「ただいま~!残業になっちゃったよぉ~!」
あたしは、ベッドの上のケイそう言って、思い切りの笑顔を作る。
ケイは、ふと目を上げて、いつものように唇だけでにこっと笑うのだった。
「お疲れ。なんだ・・・やけに元気いいじゃん?」
「え?元気に決まってるよぉ・・・具合はどう?」
「うん、悪くはないよ。来週には意地でも退院するつもりだから、ぐったりなんかしてられるかって」
「仕事したいのはわかるけど、無理したらダメだよ!」
あたしはそう言って、ベッドの脇の椅子に腰を下ろす。
ケイは、そんなあたしを、なんだか可笑しそうな視線で見やって、くすくすと笑うのだった。
「なんでそんなに、無駄に元気なのおまえ?なんかあった?」
ケイにそう聞かれた、あたしは、なんて言ってのかわからなくなって、思わず黙り込んでしまう。
まさか・・・
昨夜のケイと佐野さんの会話を、盗み聞きしてましたなんて・・・言えない。
その会話の内容にショックを受けたとか・・・もちろん、言えない。
会話を聞いたせいで、実は落ち込んでてて、空元気してるなんて・・・もっと言えない。
あたしは、変な愛想笑いをして見せると、とりあえず、大輔の話しをしてみることにした。
「んー・・・・なんていうか・・・
今日ね・・・大ちゃんが・・・またメールしてきて」
「んー?」
「なんか、会社の前で待たれてて、びっくりしちゃった」
「はぁ?」
ケイは、きょとんとした顔をして、まじまじとあたしの顔を見る。
あたしは、また、えへへって変な愛想笑いをして、言葉を続けた。
「でね・・・もう、何も話しすることないってメール返して、それで、裏口から逃げてきた」
「あ~・・・・」
「今更、なんの話しがあるって言うのか、全然わからないし。もう面倒くさい。
なんか、あたし、びっくりするぐらい冷めちゃったみたい」
「別にそれでいいんじゃないのか?そのままぶっちぎっても問題無しだ」
あははって笑って、ケイは、ノートPCをぱたんって閉じる。
そして、ベッドのテーブルの上に頬杖を付きながら、言葉を続けた。
「あんなこと言われて、冷めないほうがむしろおかしいよ。優子の反応は正常。
きっと、相手の女にフラれたかなんかしたんだろ。
相手にとってはただの都合のいい客で、優子の彼氏が思うほど、本気じゃなかったとか。
まぁ、いろいろ想像はできるよ」
「それであたしのとこ戻るとか、都合よすぎだよね!」
「都合よすぎだな」
「うん」
「そんな奴のことはほっとけ。まぁ、ストーカーとかになられても困るから・・・」
「うん?」
「オレと一緒に住むか?」
冗談なのか本気なのかわからない口調で、ケイは、突然そう言った。
「え!?」
一瞬にして顔を真っ赤にしたあたしは、何度も瞬きしながら、まじまじとケイの顔を見つめてしまった。
あたしが、ケイの病院に着いたとき、時間は6時を少し回っていた。
ドアを開けると、ケイは、ベッドの上で起き上がって、ノートPCで何か作業をしていた。
「ただいま~!残業になっちゃったよぉ~!」
あたしは、ベッドの上のケイそう言って、思い切りの笑顔を作る。
ケイは、ふと目を上げて、いつものように唇だけでにこっと笑うのだった。
「お疲れ。なんだ・・・やけに元気いいじゃん?」
「え?元気に決まってるよぉ・・・具合はどう?」
「うん、悪くはないよ。来週には意地でも退院するつもりだから、ぐったりなんかしてられるかって」
「仕事したいのはわかるけど、無理したらダメだよ!」
あたしはそう言って、ベッドの脇の椅子に腰を下ろす。
ケイは、そんなあたしを、なんだか可笑しそうな視線で見やって、くすくすと笑うのだった。
「なんでそんなに、無駄に元気なのおまえ?なんかあった?」
ケイにそう聞かれた、あたしは、なんて言ってのかわからなくなって、思わず黙り込んでしまう。
まさか・・・
昨夜のケイと佐野さんの会話を、盗み聞きしてましたなんて・・・言えない。
その会話の内容にショックを受けたとか・・・もちろん、言えない。
会話を聞いたせいで、実は落ち込んでてて、空元気してるなんて・・・もっと言えない。
あたしは、変な愛想笑いをして見せると、とりあえず、大輔の話しをしてみることにした。
「んー・・・・なんていうか・・・
今日ね・・・大ちゃんが・・・またメールしてきて」
「んー?」
「なんか、会社の前で待たれてて、びっくりしちゃった」
「はぁ?」
ケイは、きょとんとした顔をして、まじまじとあたしの顔を見る。
あたしは、また、えへへって変な愛想笑いをして、言葉を続けた。
「でね・・・もう、何も話しすることないってメール返して、それで、裏口から逃げてきた」
「あ~・・・・」
「今更、なんの話しがあるって言うのか、全然わからないし。もう面倒くさい。
なんか、あたし、びっくりするぐらい冷めちゃったみたい」
「別にそれでいいんじゃないのか?そのままぶっちぎっても問題無しだ」
あははって笑って、ケイは、ノートPCをぱたんって閉じる。
そして、ベッドのテーブルの上に頬杖を付きながら、言葉を続けた。
「あんなこと言われて、冷めないほうがむしろおかしいよ。優子の反応は正常。
きっと、相手の女にフラれたかなんかしたんだろ。
相手にとってはただの都合のいい客で、優子の彼氏が思うほど、本気じゃなかったとか。
まぁ、いろいろ想像はできるよ」
「それであたしのとこ戻るとか、都合よすぎだよね!」
「都合よすぎだな」
「うん」
「そんな奴のことはほっとけ。まぁ、ストーカーとかになられても困るから・・・」
「うん?」
「オレと一緒に住むか?」
冗談なのか本気なのかわからない口調で、ケイは、突然そう言った。
「え!?」
一瞬にして顔を真っ赤にしたあたしは、何度も瞬きしながら、まじまじとケイの顔を見つめてしまった。