犬との童話な毎日
『集中しろ』
もー、何なのよ。
ぱたん、と枕に頭を落として溜め息。
「最近そればっかだね。何をどう集中するのか良く分かんないよ」
横になれ、目を閉じろ、集中しろ。
夜になると黒曜はあたしにそう要求してくる。
何が何やら分からなくて、寝転ぶだけのあたし。
結局何もせずに横になっていれば人間、眠たくなるもので。
そんなあたしを見ながら、小さく息を吐く黒曜にも、実は気付いてるんだ。
上手く出来なくてごめんね、と謝りたくなる。
でもさ、でもさ。
「何をしたいのかくらい言ってくれない?何をすればいいのか教えてよ」
自分が駄目人間な気がしてくるから。