犬との童話な毎日

まあ、どうせ黒曜のことだから、知らんって言いそうだけど。
そもそもチャラけた喋り方の黒曜なんて想像も出来ないや。

「無理だな」

ほら、やっぱり。

大きな手があたしの二の腕を離したと思うと、今度は手首を掴む。
あたしの進む方向がやっぱりお気に召さないみたいだ。
方向転換をして、逆方向に行こうとしている。

そっちは自宅の方向だ。

「……まだ帰りたくないんだけど」

「阿呆なこと言っていないで行くぞ」
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