犬との童話な毎日

ぎゃーーーっ、何言ってんの!

「無理無理!あっ、あたし犬の言葉喋れないし!」

思わず黒曜の背中をばしばし叩いていると、嫌そうな顔をされた。



そして結局。
家に連れて来てしまった子犬。

「珍しいわねー、六花犬嫌いなのにね」

「なんか飼い主探してるらし……んじゃないかなって思って!」

探してるらしいよ、とあたかも子犬と会話をしているようなことを口走ってしまい、慌てて言い直す。

あらそう、昔からあなた不思議なところあるからねー、とほんわか笑うお母さん。

動物好きなお母さんにお風呂に入れてもらって、小綺麗になった子犬が目の前でやっぱり人形を咥えている。
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