犬との童話な毎日
黒曜はテレビの前に陣取って我関せず、って感じだ。
「たまにお母さん、それ言うよね。何その不思議なとこって」
「えー、言ったことなかったかしら」
肩にフェイスタオルを乗っけたパジャマ姿で、日本茶を啜りながらあたしを見る。
座るところは、ご飯の時の定位置の椅子だ。
「……聞いたかも。ってかなんのこと?」
子犬が黒曜の隣りにちょこん、と座ったのを見て、ふぅ、と息を吐く。
『そんなに目障りならば追い出せば良いものを』
うるさいな、そんな酷いこと出来ないもん。
呆れた目で振り返る黒曜を睨みながら、お母さんのお向かいの椅子に座る。
もちろん子犬から目線は外さない。