犬との童話な毎日
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あくびをしながらリビングの扉を開けて、足を止める。
「……忘れてた」
視界に入ったのは犬二匹。
なぜ二匹、と一瞬思ってしまったのは、寝起きのぼんやりとした頭のせい。
通りで目覚めた時に、部屋に黒曜の姿が見えないと思った。
子犬はお母さんから貰ったらしく、林檎を齧っていた。
お皿から落ちて、リビングの床が汚れている。
『今日はやけに遅いな』
黒曜はカーテンの隙間から外を眺めていたらしく、あたしに気付くと歩み寄って来た。
「……そりゃーね、昨日は遅くまで起きてたし」