犬との童話な毎日
勝手に帰れば良いのに。
と、思うものの、どうぞと窓を開けて送り出すのも気が引けて。
明日送ってあげる、と閉じそうになる目を擦りながら子犬に告げたのだった。
あ、あんた子犬と一緒に眠ってやんなさいよね、と黒曜に言えば。
反抗的な目を向けられた気がしたけど、おやすみ、と話し合いを締め切ったのが昨夜の1時頃のこと。
早足で教室に入り込めば、目を丸くした悠があたしを出迎えてくれる。
「おはよ」
「六花、何があったの。髪の毛ぼさぼさ」
「んだな、それよりもお前、犬平気になったん?」