犬との童話な毎日
あたしって順応力あるなぁ、と我ながら感心。
こんなヘンテコな存在を前にこんなに落ち着いていられるんだから。
多分、黒曜は犬だけれどあたしには触れられない。
だって壁もカーテンも何もかも擦り抜けてる。
それなら夢の中の様に、あたしの事を噛んだりしないでしょ?
「で、結局何なの?さっきあたしが言った中に、正解はあった?」
『前にも言ったろう。俺は妖精だ』
「……あんた、鏡見た事ある?あたしにはあんたが、そんな可愛らしい存在にはとてもとても見えないんだけど」
『そんな名称は全て、後から人が勝手に名付けただけのモノだ。妖精だろうが、霊魂だろうが大した違いは無い』
……ふーん。
分かるような分からないような。
『今、お前の前に居る俺は、名称はなんであれ俺に過ぎない』