犬との童話な毎日

『……め、面倒臭い』

黒曜が小さく呟いた声を気にも止めずに、あたしは手足をんー、と唸りながら伸ばしながらベッドに寝転ぶ。
密かにショックを受けて、固まる黒曜には気が付かなかった。

イジるチャンスだったのに。
絶対面白い光景だったのに。

まぁ、そんな事本人(本犬?)には絶対言えない。
もっと面倒臭い事になったと思うから。

3日前までは無かった犬の姿が部屋の片隅にある。
そんな光景に、何となくだけど慣れて来た夜。







***

「そりゃねぇ〜よ、笠やん。
鬼ぃ〜っ!」

午後の穏やかな空気を掻き乱す様に、教室内に、高城の雄叫びが響く。
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