犬との童話な毎日

社会の授業での、出来事。
何時も通りの高城に、何時もなら笑いが起きる所だけれど、それも起こらない。
周囲も似たような気持ちだから。
むしろ自分達の心の声を代弁してくれてありがとう、もっと言え。
かく言うあたしも心の中で、高城を応援していた。

「高城、そんなに喜んでくれるなら、今日からお前だけ数学の宿題出してやろうか?」
「笠やんに従いマス」

役立たず……。

仏頂面の笠井センセ。
50は行ってるんじゃないか、って噂。
白髪混じりの髪の毛を後ろに流して、今は人数分のプリントの束。

「君達が私の授業を真面目に受けていたのなら、たかが1ヶ月の内容など覚えているだろう。
さぁ、歴史の抜き打ちテストを始めるぞ」


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