犬との童話な毎日

そのまま取り留めも無く雑談をしていた時だった。
看護師さん達が病室に入って来たのは。
何で見舞い客では無く、看護師さんって分かったかと言うと。

「林さーん、入りますよー」

って隣りのカーテンを開ける音がしたから。
そして溜め息が聞こえた。

「林さん、横になって居て下さいって何度も言っているじゃないですか。赤ちゃんのために」

「……すみま、せん。お茶、飲みたくて」

「ストロー持って来ますから、これからは寝たまま飲んで下さいね。点滴交換しますよ、横になって下さい」

ごそごそ、人が動いた時の衣擦れの様な音に、かちゃかちゃとした音。
後は機械音。

「お薬増えたから体もキツイでしょう?赤ちゃんも頑張ってるから、林さんも頑張らないと」


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